イタリア中部に位置するトスカーナ州は、
ルネッサンス文化の発祥地として知られる
フィレンツェをはじめとして、
多くの美しい街や自然が魅力の地域です。
その中でも、
世界遺産に登録された
7つの文化遺産と1つの自然遺産があります。
紹介する新番組「世界遺産へGO！」が、
10月26日（木）18:00～19:00にBS11で放送されました。
初回はイタリア・トスカーナ地方の街並みや
風景を巡る旅番組となっています。
この番組では、
俳優の松山ケンイチさんと
女優の吉高由里子さんが出演します。
二人はトスカーナの歴史や文化に触れながら、
美しい景色や美味しい料理を楽しみます。
今回は、
この番組で紹介される
それでは、見どころをご覧ください。
フィレンツェ歴史地区
ルネッサンス文化の中心地です。
14世紀から16世紀にかけて
メディチ家の統治下で経済・芸術・政治的に繁栄しました。
その時代に建てられた
多くの建築物や美術品が今も残っており、
1982年に世界遺産に登録されました。
番組では、
フィレンツェのシンボルである
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂（ドゥオーモ）や
ウフィッツィ美術館などを訪れます。
ドゥオーモは14世紀から15世紀にかけて
建設されたゴシック様式の大聖堂で、
赤白緑の大理石で飾られた外観や
巨大なドームが印象的です。
ウフィッツィ美術館は
16世紀にメディチ家が建てた宮殿で、
展示されています。
ピサのドゥオモ広場
ピサはトスカーナ州西部にある都市で、
アルノ川沿いに位置しています。
ピサは11世紀から13世紀にかけて
海洋共和国として栄えました。
その時代に建てられたドゥオモ広場は、
「奇跡の広場」とも呼ばれる美しい空間です。
1987年に世界遺産に登録されました。
番組では、
ドゥオモ広場にあるピサ大聖堂（ドゥオーモ）、
鐘楼（ピサの斜塔）、
サン・ジョバンニ洗礼堂、墓所を見学します。
ピサ大聖堂は
11世紀から12世紀にかけて建設された
ロマネスク様式の大聖堂で、
白大理石で覆われた外観や
金色のモザイク画が美しいです。
鐘楼は12世紀から14世紀にかけて
建設された円筒形の塔で、
不安定な地盤のために傾いてしまいました。
その傾斜は現在約4度で、
高さは約56メートルです。
サンジミニャーノ歴史地区
サンジミニャーノは
トスカーナ州中部にある小さな町で、
「塔の街」として有名です。
中世に貴族が権力を誇示するために
高い塔を建てて競った結果、
城壁で囲まれた町に最大で72本の塔が建てられました。
現在は14本の塔が残っており、
1990年に世界遺産に登録されました。
番組では、
サンジミニャーノの中心部である
チェルタ広場やドゥオモ広場を散策します。
チェルタ広場には
13世紀に建てられた市庁舎や
最も高い塔であるグロッサ塔があります。
ドゥオモ広場には
12世紀に建設された
サンジミニャーノ大聖堂（ドゥオーモ）があります。
この大聖堂は内部に
彫刻などの芸術作品が飾られており、
見ごたえがあります。
シエナ歴史地区
シエナは12世紀から14世紀にかけて
経済・芸術・政治的に繁栄しました。
その時代の街並みや建築物が
今も残っており、1995年に世界遺産に登録されました。
番組では、
シエナのシンボルである
扇形のカンポ広場やシエナ大聖堂（ドゥオーモ）
などを見学します。
カンポ広場は
13世紀から14世紀にかけて整備された広場で、
「世界一美しい広場」とも言われます。
この広場では
毎年7月と8月に「パリオ」という
伝統的な馬レースが行われます。
馬は鞍なしの裸馬で
コントロールが非常に難しくて、
レース中に落馬や転倒の事故が
起こることもまれではありません。
またレース前、
敵のコントラーダによるジョッキーの買収、
レース中のジョッキー同士による
鞭の打ち合いや押し倒しなど、
まさに何でもありです。
肝心の馬はレースの数日前に抽選で決まります。
この馬の抽選で
勝敗が決まるというほど重要な瞬間で、
地元ではテレビで生中継をし、
地元の人は一喜一憂する瞬間でもあります。
とうぜん前評判のいい馬と
悪い馬というのがあって、
優勝できそうもない馬をつかんだコントラーダは
運を天に任せるか、買収作戦に走ると言う訳です。
この買収行為は全く違法ではなく、
そのため地元のシエナ人は
『パリオは一番プリート（pulito 汚れのない）スポーツだ』
と言います。
確かに八百長は存在しないということです。
決定した馬は、
その瞬間から変更されることは絶対になく、
レース前に死んだとしても
代走馬があてがわれるということはありません。
レースは夕方7時からカンポ広場
（Piazza del Compo 世界一美しい広場と言われています）で行われ、
この広場は通常石畳ですが
パリオ時期になるとトゥーフォ（tufo）という
凝灰岩の砂で敷き固められ、
黄土色の美しいコースが出来上がります。
パリオの見どころは
やはりレースそのものですが、
それ以外にも見逃せないものがあります。
それはパレード（corteo）です。
パレードでは
各コントラーダのメンバーが
中世の衣装に身を包み、
地区の旗を持って時代行列を行います。
その中でも特に目立つのが旗手（alfiere）です。
旗手は地区の旗を高く投げたり
回したりして見事な技を披露します。
旗手たちのパフォーマンスは
観客から大きな拍手や歓声を受けます。
パレードの後、いよいよレースが始まります。
スタート地点にはロープが張られ、
馬はそこに並びます。
10頭の出走馬のうち1頭だけが
数メートル後ろに位置し、
その馬が走り出した時をもってスタートとなります。
このスタート方法は非常に難しく、
時には何度もやり直すこともあります。
スタートが切られると、
観客たちは一斉に声を上げて応援します。
馬場は約300mの楕円形で3周するため、
カーブや直線で追い抜きや接触が起こります。
最後まで先頭を走っている馬もいれば、
途中で落馬してしまう馬もいます。
レースは約1分半で終わりますが、
その間は緊張と興奮の連続です。
レースが終わると、
優勝したコントラーダのメンバーは大喜びします。
騎手は馬から降りて
地区の旗を受け取り、広場を一周します。
その後、
優勝したコントラーダの教会に向かって
祝勝行列を行います。
教会では感謝の祈りを捧げた後、
パーティーが始まります。
優勝したコントラーダのメンバーは
一晩中歌ったり踊ったりして祝います。
詳しく解説しました。
この祭典はシエナの人々の誇りと
情熱を感じることができる素晴らしいものです。
ぜひ一度見てみてください。
この番組では、
俳優の松山ケンイチさんと
女優の吉高由里子さんが旅人として出演します。
二人はトスカーナの歴史や文化に触れながら、
美しい景色や美味しい料理を楽しみます。
初回はイタリア・トスカーナ地方の街並みや
風景を巡る旅番組となっています。
見どころをまとめてみました。
ルネッサンス文化の中心地である
フィレンツェの街並みを散策します。
赤白緑の大理石で飾られたドゥオーモや、
名画が展示されているウフィッツィ美術館などを見学します。
ピサのドゥオモ広場
「奇跡の広場」とも呼ばれる
ピサのドゥオモ広場を訪れます。
白大理石で覆われたピサ大聖堂や、
不安定な地盤のために傾いてしまったピサの斜塔などを見学します。
サンジミニャーノ歴史地区
「塔の街」として有名な
サンジミニャーノの町を散策します。
中世に貴族が
権力を誇示するために建てた
14本の塔が今も残っており、その姿は圧巻です。
また、この町は
白ワイン「ベルナッキア」の産地でもあります。
シエナ歴史地区
シエナは
フィレンツェと並ぶ
ルネッサンス文化の中心地です。
その時代の街並みや建築物が今も残っており、
特に扇形のカンポ広場やシエナ大聖堂は見逃せません。
また、この町では
毎年7月と8月に「パリオ」という
伝統的な馬レースが行われます。
以上、
イタリア・トスカーナ地方の街並みや
風景を巡る旅番組「世界遺産へGO！」のまとめでした。
この番組は、
トスカーナの魅力を
存分に感じることができる素晴らしいものです。
