鉄道にまつわる
心に沁みるエピソードを紹介する
NHKの番組「沁（し）みる夜汽車」。
その中で、
私が特に感動したのが、
２０２０年秋に放送された
「夜行列車の淡い恋～急行 十和田」です。
この回では、５０年ほど前に
夜行列車で同席した女性との
恋の結末を追う物語が描かれています。
この物語の主人公は、
岩手県に住む佐藤俊朗さんという男性です。
若い頃の出稼ぎと出会い
佐藤さんは、
若い頃、東京へ出稼ぎに行っていました。
当時は、岩手県から東京まで
直通の夜行列車が走っていました。
その列車は「急行 十和田」という名前で、
十和田湖をイメージした青と白の塗装が特徴的でした。
佐藤さんは、
この列車で何度も往復していました。
ある日、佐藤さんは、
東京から岩手へ帰る夜行列車に乗りました。
その時、
隣の席に座ったのが、美しい女性でした。
彼女は、
東京で働く看護師だということでした。
佐藤さんと彼女は、話が弾みました。
彼女は、
「十和田」という名前が好きだと言いました。
佐藤さんは、
「十和田湖に一度連れて行ってあげたい」と思いました。
別れと再会
しかし、
二人の出会いは一夜限りでした。
翌朝、佐藤さんは
彼女は、
そのまま列車に乗って青森県へ向かいました。
佐藤さんは、
彼女に名前や連絡先を
聞くこともなく別れました。
それでも、
彼女のことが忘れられませんでした。
数年後、佐藤さんは結婚しました。
妻と子どもと幸せな家庭を築きました。
しかし、時々、
夜行列車で出会った女性のことを思い出しました。
彼女はどうしているのだろうか。
もう一度会えることはあるのだろうか。
そんなある日、
佐藤さんは偶然にも彼女と再会しました。
それは、「沁（し）みる夜汽車」の
番組制作スタッフから連絡があったことがきっかけでした。
番組制作スタッフからの連絡
「沁（し）みる夜汽車」の番組制作スタッフは、
「急行 十和田」に関するエピソードを探していました。
「急行 十和田」は、
１９７５年に廃止されてからも、
多くの人々に愛されている列車でした。
その中でも、
夜行列車で恋に落ちたという話は、
特にロマンチックでした。
番組制作スタッフは、
インターネットで「急行 十和田」に関する
情報を調べていました。
そこで、
佐藤さんが書いたブログを見つけました。
佐藤さんは、
夜行列車で出会った女性のことを
ブログに書いていました。
番組制作スタッフは、
佐藤さんに連絡を取りました。
佐藤さんは、番組に協力することにしました。
番組の撮影と感動の再会
番組の撮影は、
佐藤さんの自宅と盛岡駅で行われました。
佐藤さんは、
夜行列車で出会った女性のことを
詳しく話しました。
そして、
彼女にもう一度会いたい
という気持ちも伝えました。
番組制作スタッフは、
佐藤さんの話を聞いて感動しました。
そして、彼女を探すことにしました。
彼女の名前や
連絡先は分かりませんでしたが、
彼女が看護師だったことや
青森県へ行ったことなどの手がかりから、
彼女を見つけることができました。
彼女は、
青森県の病院で働いていました。
彼女もまた、
佐藤さんのことを忘れていませんでした。
彼女は、
「沁（し）みる夜汽車」
の番組に出演することに同意しました。
そして、番組の最後に、
佐藤さんと彼女は再会しました。
それは、
盛岡駅のホームでした。
そこには、
「急行 十和田」をイメージした
特別列車が停まっていました。
二人は、
涙を流しながら抱き合いました。
５０年ぶりに再会した二人の姿に、
見ている人々も感動しました。
まとめ
「沁（し）みる夜汽車 ２０２０秋▽夜行列車の淡い恋～急行 十和田」は、
夜行列車で出会った恋の物語です。
この物語は、実話に基づいています。
この物語を通して、
鉄道の魅力や人間の情感を感じることができます。
この物語は、「沁（し）みる夜汽車」の中でも
特に印象的なエピソードです。
