2023年11月22日、NHKアカデミアで放送された
「ナスカの地上絵の謎に迫る(後編)」では、
坂井正人氏が、
最近の研究で判明したナスカの地上絵の新たな発見や、
未解の謎に関する説明を行いました。
最近の研究により、
ナスカの地上絵には以下の新たな発見がありました。
小型の地上絵の大量発見
ナスカの地上絵
坂井氏は、
ドローンや衛星画像を使用した調査により、
ナスカの地上絵には
これまで知られていなかった小型の地上絵が、
少なくとも300点近く存在していることを明らかにしました。
これらの小型の地上絵は、
鳥や魚、動物、人などの形をしており、
大きさは数メートルから数十メートル程度です。
地上絵の描かれた年代の推定
坂井氏は、
地上絵の描かれた土壌の分析や、
地上絵に描かれた植物の化石の調査により、
地上絵の描かれた年代を、
紀元前1世紀から6世紀頃と推定しました。
これは、
これまで考えられていたよりも
はるかに古い年代であることがわかりました。
地上絵の描かれた方法の推定
坂井氏は、地上絵の描かれた土壌の分析や、
地上絵の周辺の遺跡の調査により、
地上絵は、木の枝や石、木炭などの道具を使用して、
土壌を削り取ることによって
描かれたと考えられることを明らかにしました。
ナスカの地上絵には、未解の謎も数多くあります。
地上絵の目的は何だったのか?
地上絵の目的は、
現在でも完全に解明されていません。
宗教的な儀式や、天体の観測、
あるいは、地上から見えない宇宙からのメッセージを
送るためのものなど、さまざまな説が唱えられています。
地上絵は、どのようにして描かれたのか?
地上絵は、
巨大なスケールで描かれているため、
描くための技術や労力は、想像を絶するものがあります。
地上絵は、
どのようにして描かれたのか?
その方法も、未解の謎となっています。
まとめ
ナスカの地上絵は、
その巨大なスケールや精巧な描写から、
古代文明の謎のひとつとして、
世界中から注目を集めています。
最近の研究により、
地上絵の描かれた年代や方法など、
新たな発見が次々と行われていますが、
未解の謎も多く残されています。
今後の研究により、
ナスカの地上絵の謎が解明されることが期待されます。
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